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防錆技術
21世紀の重防食工法は無機・無溶剤が求められています
従来の公共工事の重防食工法として、溶融亜鉛メッキと重防食塗装を多く採用していますが、過去のデータ及び資料を分析した結果、溶融亜鉛メッキの発錆は塩害部で2年〜5年、山間部で10年〜20年、重防食塗装は10年〜15年程度で塗り替え(メンテナンス)をしているのが現状です。

近年、橋梁のような土木構造物のライフサイクルコストの見直しが謳われ始めました。
そこで当社も土木構造物の長寿命化に多大なる貢献をする防食技術を検討した結果、無機系塗料(エバーライト)を採用しました。 この封孔剤の用途は多彩であり、「金属溶射の封孔剤・溶融亜鉛メッキの上塗剤・一般塗装剤」と予算と目的に合わせた使い分けができるという優れた第3世代の塗料なのです。

その優れた内容とは、シンナー等の溶剤を一切使用しない100%無機で形成されています。 溶剤を使用しないのでVOC(揮発性有機化合物)の発生量が従来の有機系塗料と比べると1/10以下に抑えることが可能です。
日本はアメリカの3倍近いVOC(150万トン/年間)を発生させています。その内の有機系塗料から発生するVOCは90万トン/年間にも上ります。 この無機塗料を用いれば地球環境の保護や、製品及び構造物の長寿命化でメンテナンス費用の削減に非常に大きな貢献ができます。

ELガッターの特徴
鋼製排水溝をメンテナンスフリーに!! 不可能を可能に変える新しい防食技術

橋梁のような土木構造物に付帯する製品も同様に、溶融亜鉛メッキや有機系塗装で表面処理を施してきましたが、鋼製排水溝のようにコンクリート内に半分埋設されるような製品は、構造物よりも腐食が早い為に取り換え工事が発生します。
取替工事が発生しています。取替工事には、新しく製品を設置する他に、ハツリ、撤去作業・鉄筋・型枠・コンクリート打設・アスファルト補修のような余分な費用が発生しているのが現状です。
そこで当社は、土木構造物と同等以上の寿命をもつ製品を造ろうと考え、現在、防錆技術の中で高い耐候性を持つ「金属溶射又は溶融亜鉛メッキ+エバーコート」を表面に施し、ライフサイクルコストの削減と地球環境保護に貢献しています。

従来の工法(溶融亜鉛メッキ+有機系コーティング)よりも耐候性に優れ、ライフサイクルコストも削減が可能な「溶融亜鉛メッキ+エバーコート」は、国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)に登録されています。

従来、塗装及び被服は有機系(エポキシ・ウレタン・ナイロン・フッソ等)が用いられていますが、有機系は紫外線に脆く、表面に微細なひび割れ(ミクロラック)が発生して、そのひび割れからガスや水蒸気が浸透し、金属が腐食されます。

無機系塗料(エバーライト)は、紫外線にも非常に強靭でこの塗料の分子結合を壊す紫外線は、地球上には到達していませんので、有機系コーティングよりも非常に優れた耐候性を発揮します。


▲ 溶融亜鉛メッキのみで表面処理を施して15年経過(塩害地域)
上の写真のように錆が発生し、素地まで腐食している製品は取替えが必要ですが、表面に錆が発生しても機能的に問題ない場合は、エバーライトを塗布することにより50年以上の延命措置が可能です。
メンテナンスをせずにそのまま放置すると数年で取り換えなければならなくなります。
※メンテナンス費用は、取り換え費用の約1/3程度です。